経営者がお金を持ってはいけない理由
事業を潰すダントツ一番の要因
起業家は特に注意
起業仕立ての方は特に最初が肝心。お金の扱いを知らずに手にすると必ず気持ちが大きくなるものです。事業にもよりますが今まで手にしたことのない金額を扱うと「このくらいはいいかな」という気持ちが生まれます。
よくある言い訳
お金に手を出す理由は「付き合いだから」か「必要だから」。この言い訳を用意してお金を使うときは自分で自分に注意してください。本当にそうですか?その付き合いは今必要ですか?まだそんなお金を使える立場でないんじゃないですか?必要なものはお金が貯まってから買う習慣をつけてください。
お金と時間の二つの弊害
付き合いや親睦などが癖になると事業に専念する時間が減ります。必死に事業のことを考える、脳みそを動かす時間も減ります。お金の使い道が何であっても考える時間まで取られることを忘れないでください。
事業用と個人用
ゴミ袋一枚無くなったとしてそれを買うことも自分で決めるわけです。買い物と一緒に個人的なものまで買っていないでしょうか。買ったとしても自分の財布から事業用のお金に返してください。これは癖をつけるしかないんです。税務調査で指摘されることがあるかもしれませんし、何より一番悪いのは事業の資金を使い込んでることなのです。
経営者が経理をするもう一つの弊害
資金繰りで頭がいっぱいになる
経営者が経理も兼ねると資金が大変な時にお金のことで頭がいっぱいになります。事業のことに頭も体も向かえなくなります。これは悪循環です。しかし目の前の資金繰りが厳しくなるとそのことで頭がいっぱいになるものなんです。
現場が疎かになる
資金のことが頭にあると現場にいる時も疎かになりがちなんですよね。現場に自信と目標があって起業したのに、技術的な現場でも接客の現場でも100%の力を発揮できなくなります。
事業のお金の管理の方法
経理係に最適な人材とは
奥さんか母親が最適
資金管理に一番適しているのは奥さん、独身でしたらお母さんです。理由は3つあります。
- 万が一お金を使い込まれても身内だということ
- 無駄使いのブレーキをかけてくれること
- 誰よりも真剣に取り組んでくれること
心配がないことの大切さ
事業というのは利益のために取り組むものです。その大切な利益を預ける人ですから、自分にとって一番信頼がおける人になるのは必然です。当たり前のことですが、安心感を持って
事業に専念できることは経営者にとってとても重要なことなんです。
口を出せる立場の人がいるということ
何事も自分で決断を重ねていくのでどうしても経営者はワンマンになりがちです。最初は従業員もいないスタートが多いでしょうからなおさらです。経営について違う意見を言われるのは決して気持ちいいものではありませんが、経理というポジションで携わってくれれば、そうした意見もすんなりと聞くことができるのではないでしょうか。
起業仕立ての頃は間違った判断の連続です。はじめての事ばかりですからそれはそれでいいのですが、事業の資金が見えている立場から意見を言われることも大切です。
経理畑出身なら兼任もOKです
もしあなたが経理畑出身のスペシャリストだったら経理も兼ねて構いません。なぜなら経理業務も早いでしょうし、トラブルに巻き込まれた時の引き出しもあるからです。よっぽどの経験がある場合だけですね。なるべくは現金は手にしないほうがいいです。
事業での貯蓄の仕方
貯金にはやり方があります
最初から経費と捉える
銀行の積み立てか小規模企業共済。将来退職金がない道を歩み始めたのですからこのいずれかは入るべきでしょう。事業を継続していく経費だと思ってください。実際に事業経費が支払えないときはどういった策を取るでしょう?同じスタンスでしっかり支出を続けることです。仮に捻出できない時は生活費を切る積めるしかありませんね。
消費税用の貯蓄
ほとんどの事業は、いずれは消費税を納める課税業者になると思います。年間の売り上げ1,000万円ですから月にしたら90万弱の売り上げです。誰もが最初は消費税の納税が大きな悩みになります。何の備えもしていなければなおさらです。
消費税を納めることにあるのは事前にわかります。納付に備えて納税用の積み立てをすることをお勧めします。大きな金額を一度に納めることは厳しい反面、通帳残高から差し押さえる一番の項目が消費税です。
二つに分けて貯蓄すること
預金も経費と捉えて行えるようになったら最低でも二口に分けて貯蓄してください。一つは続けていく貯蓄。もう一つはいざという時に柔軟におろせる貯蓄です。これを一つの口座で行っていると全て使ってしまいます。意識の問題なのですが、物理的に分けていると防げるものなんです。
経理を専門家に任せる
経理がわからない時には
指導してくれる会計事務所
会計事務所に頼むのでしたら、決算だけやってくれるところがいいでしょう。年に一度のことですから決算だけはお任せして、毎月の経理処理を指導してくれるところがベストです。
これは地域の情報が必要なのですが、銀行や税務署にお薦めを聞くのが一番間違い無いでしょう。会計事務所が一番携わる機会の多い方達ですから。
オンライン会計を利用する
オンライン会計を利用するのもいいでしょう。今では様々なサービスがありますが、一番メジャーなのは弥生会計ですね。今では給料計算から見積もり納品などのサービスまであります。