「この街で通用したら、どこでも通用する」と聞いたことありませんか?。
どの街に行っても聞くフレーズなので、あまり嘆かなくても大丈夫です。
商売が厳しいと感じるのは地域でなくて、昔に比べて不景気だからでしょうね。
このフレーズの大正解なところは「どこでも通用する」ということ。
きっかけやチャンスが訪れていないだけですよ。
今回は自分を試すきっかけ作りについてお伝えします。
ステップアップに必要なこと
3つだけ意識していてください
今までにちょっとした出会いから、すごいところまで到達した経営者を身近で何人も見てきました。
起業仕立ての頃から知っている人が多いのですが、初めから突出した才能があったり、どこかの御曹司だったわけではありません。
逆にすごい才能を感じても、うまくいかずに辞めてしまう人も見てきました。
ステップアップに必要なことは次の3つです。
- 自分を過小評価しないこと
- いつも大きな土俵を見て挑戦する意識を持つこと
- 図々しいこと
ここというときの図々しさを
謙虚な気持ちや姿勢は大切です。
いつも図々しくして欲しいわけではありませんし、裸の王様のような自分自身への過大評価もいけません 笑。
チャレンジしたいと思える時に、尻込みしてほしくないのです。
無理して自分を大きく見せる必要はありません。
こんな自分でもやらせてくださいという強い気持ちを持って欲しいのです。
知らない世界でしたらどんな小さなことも恥ずかしがらずに聞くことと、自分の特徴と強みをプレゼンすることです。
採用されてもされなくても熱意だけは伝わるように。
今回ダメでも記憶に留めてもらえれば、忘れた頃に誘いがあることもよくあることですよ。
こちらから働きかけること
チャンスとの出会いはどこで訪れるかわかりません。
講演に参加した時なのか取引先に紹介された時なのか、このあと紹介するスナックということもありますからね。
チャンスを与えてくれるキーマンを見逃さなければ大丈夫。
相手から、その他大勢の中で自分に働きかけてくれることはありません。
こちらから積極的に働きかけないといけません。
身近な人には告白できるのに、相手がアイドルなら告白できないなんてもったいない。
ハナから無理だと思っていたら可能性ゼロですよね。
一気に全国区になった作家の話です
10年ほど前、東京は神田でスナックの常連さんから「幼児向けのCD絵本」を全国で販売したいからイオンの人を紹介して欲しいと頼まれたことがあります。
いつもデベロッパーの人と飲んでいたのを、スナックのママさんが知っていてお願いされたわけです。
日取りを合わせて会ってもらったのですが、翌々月には全国のショッピングセンターに並ぶ運びとなりました。
ほぼ無名の方で、デザインも物語も自分が見る限り平凡でした。
売れなければ単発で終わってしまうのですが、いきなり大きな取引です。
これが地元で同じ話だったら規模的に10,000分の1くらいかな。
大都市だと商売のパイの違いはそのくらいあります。
また、実際の実力差なんてほとんどないということ。
「東京の〜」と聞いて自分とは関係ないと思わないで、大きな戦場を常に意識してください。
この意識と図々しさがないと、いざチャンスが来ても気づかずに終わってしまうことになります。
東京にいた時に、誰もが知る大手うどんチェーン店の社長に会わせていただいたことがあります。(了解得てないので名前は伏せておきます)
ものすごい謙虚な方で東京で焼き鳥屋さんも出していたので、そこでじっくり話を聞きました。
聞いた内容は、どうやってここまでなったのかということばかり。
答えは「任せてくださいという業者が来て、任せたらこうなった」というものすごい正直な人でした。
成功者の方って「今の時代はこうだから戦略的にこうした」なんて後付けの武勇伝を語る人が多いものです。
とてもいい人で清々しい社長でした。
地元のラーメン屋さんでも国外展開までしているお店が何軒かありますが、優秀な業者と結びつくと誰にだって可能性がありますね。
事業にとってチャンスかどうかを見極めるのは経営者次第です。
尊敬できる人と深く付き合う
僕には、起業当時から3人の仙人みたいな人がいます。
どれだけ努力しても敵わないと思える人たちです。
普段会わなくても、だらだらしていると見られていそうで背筋が伸びます 笑。
経営者も人間ですから楽な方へ向かってしまうこともありますが、尊敬できる人を持てば危ない時に引き返して来れますよ。
刺激のある経営者を見つける
経営者としてのキャリアが同じくらいで、魅力を感じる人とはどんどん付き合ってください。
その魅力を身につけたいと思いますし、いい刺激になるはずです。
自分より若くてももちろんいます。
類は友を呼ぶといいますが、知らず知らずのうちに自分の魅力も高まっているはずですよ。
ただの飲み会のような会は、参加しても一次会までにしましょう。
ステップアップするチャンスも拡がる
尊敬できる先輩や刺激的な仲間のまわりには、同じくらい魅力的な人が必ず集まっています。
そこには一歩大きな世界に踏み出すきっかけもあるはずです。
今は無理だと思えることも、失敗をカバーできる手当てができたら挑戦するべき。
事業にはいつまで経っても準備万端なんてことはないのですから。
チャンスだと感じた時に踏み出さないと、いつまでも助走を繰り返すだけで終わってしまいますよ。
会社がステップアップする秘訣は、経営者の頭のよさではなくてどれだけ早く行動に移せるかですから。
日本一頭のいい人が、日本一の企業を作れるわけではありません。
もうあなたにもチャンスが到来したら、チャレンジする力があるはず。
今回は僕の体験談ばかりになってしまいますが、今も刺激してくれる同級生の経営者がいます。
おもちゃ業界では国内では有名人です。(何年か前にNHKで特集されていたからご存知の方も多いと思います)
世間から一目置かれるようになるずっと前。
20年前から彼が言っていたのが、地元の経営者とは飲まないということ。
「大きな世界に飛び出さない人と話してもためにならない」と。
すごく傲慢に聞こえるかもしれませんが、その通りです。
僕もロータリークラブのような団体は入らないようにしています。
経営者は孤独なものですが、傷の舐め合いなら混ざりたくないからです。
彼の場合は、その拡大版なだけですから 笑。
経営者のステップアップのまとめです
- 自分を過小評価しないこと
- いつも大きな視野を持っていること
- チャンスの時は図々しさを
- 尊敬できる仲間と関わる
- 魅力的な人のまわりにチャンスは来る
まだまだ紹介したい成功者たちがいますが、やはり皆さんどこか大胆で常に大きな目標を持っています。
どこかで満足してしまったら、成長が止まってしまいますもね。
成功者はとにかく行動が早い。いつも刺激になります。
きっとあなたの背中も誰かに見られています。
見えなくなるくらい先を走っていてください。
追いかけてくる人の成長にもなるはずです。