「自分はキッチンカーで起業するのに向いているだろうか?」
そんな疑問が出てきたら、どんな人が向いていると思いますか?
誰に聞いても調べても、大抵出てくるのは次のような人です
- 第一印象がいい人
- 笑顔が多い人
- 会話が上手い人
- 努力できる人
- 忍耐力のある人
それはそうですが、これってどんな商売でも当てはまりませんか?
起業家精神の福袋
冒頭で触れた「起業に向いているスキル」に自信がない場合は、努力して身につけるのです。
会話が苦手な人は「自分よりお客様の方が緊張している」という事を知れば、少しずつ身につくはずです。
笑顔が少ない人は意識して増やせばいいんです。ぎこちない笑顔でも、かえって一生懸命さが伝わるものです。
すでに幸運を掴んでいます
あなたが興味を抱いているキッチンカー業界は、幸いハードルが低く需要がある業界です。業界としてこの先の進化も待っている事でしょう。
この時点でひとつ大きな運を掴んでいます!
どんな業界に飛び込んでもリスクはあります。問題はリスクの大小ではありません。
不安が大きくても小さくても、リスクを覚悟できる人こそが向いている人で、ハードルを乗り越えられる人です。
ハードルの低さ
起業し経営するためにはイニシャルコストとランニングコストがかかります。
「初期費用」と「運転資金」のことです。
初期費用はキッチンカー購入費や調理器具・設備の費用などになりますが、物件の契約のような敷金や保証金などは必要ありません。キッチンカーも万が一の際には売れますしね。
運転資金は「固定費」と「流動費」に分けて考えます。キッチンカーの場合、「固定費」がほとんど掛かりません!実店舗の固定費・流動費について興味がありましたら、こちらの記事を参考にしてみて下さい。
やった者勝ちです
キッチンカーの出店場所ってどういうところが思いつきますか?
もちろんイベントやお祭り、人が集まる施設ですよね。
お客様を待つ固定店舗と違って、お客様のところへこちらから出向いて行けるので、考え方によっては自由です!イベントでなければいけない法律はありません 笑。
出店の地域だって、地元から飛び出してどこに行ってもいいんです(許認可は必要です)。扱う品目も飲食でなくたって構いません。頭を柔らかく、何かに縛られる必要はありません。上司もいませんので誰からも叱られませんよ 笑。

起業家精神と冒険家精神は同じ
映画でも漫画でも冒険作品って人気が出ますよね。起業家の皆さんも冒険者になったことを自覚して、自由に活躍して欲しいです。
道なき道を進んで行くのですが、産まれたてのこの業界には特に道しるべも多くなく、自分の意思で自分の足で進んでいけるのが最大の醍醐味です。
パートナーを増やす
出店先のスケジュールを埋めるのに一番手っ取り早く増やせる方法は、パートナーを増やすことです!
一台で出店するよりも、複数台で出店した方が目立ちますので集客につながります。出店先にも喜ばれますし自分の売上アップにも繋がります。
顔を合わせたキッチンカーに営業準備前に名刺交換をして、機会があれば誘っていただけるように挨拶しましょう。
後日あらためてお礼の連絡を取ればOKです。
そうやって一台ずつ面識を広めてパートナーを増やすと、あっという間に出店先も確保できるようになります。
出店先も方法もアイデア次第
「出店先どういう場所がいいのだろう?」
最初に考えるはずですが、他のキッチンカーを見ているとイベントのイベンターと繋がる事を思いつくと思いますが、あまり囚われすぎずにいろんな場所を書き出してみましょう。
キッチンカー内の盛り付けにこだわらず、お弁当だと考えてみるのも視点が変わってさらに範囲が増えます。
- 自治体管理の施設や公園
- 福祉施設へのお弁当
- 学校や児童施設へのお弁当(実演販売)
- 企業の会議などのお弁当(仕出し)
- 道の駅・サービスエリア
- オフィス街
- パチンコ店駐車場
- スーパーの出入り口
- 路面店駐車場での出店
- 地域のお祭りや花火大会
- ショッピングモールの催事
まだまだ出てくると思います。
実際に動くと自由な発想が出てこなくなりますので、最初にどんどん書き溜めて、後で見返すとお宝が眠っていたりします。

複数台出店の強み
一緒に出店するパートナーが増えると、出店先ももっと広がります。
キッチンカーが集まっているだけで、ある意味イベントのようなものです。集客があまり見込めない場所でも、ある程度目を引いて集客することが可能です。極端な話、車が停めやすい場所を選べば国道沿いに並んで出店しても売り上げは稼げます。
既存の概念は捨てて自由に出店先を考えましょう。
同業者のグループLINE登録
出店情報は、大抵の場合グループLINEで共有していることが多いです。
それぞれのキッチンカーが出店情報を持ち寄って、一緒に出店する人いませんか?と流しています。
出店先で知り合ったキッチンカー仲間に聞けば、教えてくれるはずです。
もし活動する地域で、グループLINEのような情報交換が無ければ、積極的に働きかけて作る事をオススメします。参加者全員にメリットがあるので、声をかければメンバーはあっという間に増えます。
起業前後に起こること
起業を目指している時や、始めたばかりの時に必ず起こることです。
事前に知っていて損はありません。
自分にも降りかかってくると覚悟できますからね。最初は気にしていたことも、時間の無駄だったと後で気づきますから、気にしないことも大事な心がけです。
創業当時はこうなります
起業する決意を家族や友人などに打ち明けたら、8割くらいは反対するかと思います。起業家なら誰もが経験するでしょうし、これから目指す人はそれで普通だと覚えておいて下さい。
起業後もすぐに商売のシステムができて結果も出るなんてことはありません。
「石の上にも三年」という諺があります。先人の知恵と経験からの言葉で、今も昔も大差ないです。
その間は「大変でしょう」と慰められることも多いでしょうが、実は自分自身は大変だなんて感じません。
好きな事を試行錯誤して毎日過ごすことは、想像しているよりも苦痛ではありません。忍耐力とか我慢するといったマイナスなイメージがブレーキになっているようでしたら、全く心配いりませんよ。
人の評価に左右されない
始める時も始めた後もマイナスな意見ばかり聞こえてくるはずです。
どうしても人からの評価は気になるでしょうが、マイナスイメージがついて回るものだと覚悟だけしておけばいいです。
一番いいのは人の評価は気にしないことです。評価ってどこから来るかといえば、「すべては結果」からだと認識して下さい。
結果を出すのに試行錯誤している段階では「結果が出ていない」と評価されているだけです。結果が出れば「最初からうまく行くと思ってたよ」と、180度変わります。人の評価とはそれだけ当てにならなくて、どうでもいいモノなのです。気にしても時間の無駄ですよ。
これも誰しもが通る道ですから後で実感するでしょう。
目標を持つことと倒産はないこと
最悪の事態が怖くて一歩踏み出せないというパターンも多いです。
はっきりお伝えしますが、倒産もお店が潰れるということもあり得ません。特にキッチンカーでは起きません。
最初から大きな売上を作り、収入が伸びるという方も稀です。
現実にあるのは、一つ一つ出店先を見つけ、信頼と経験を一歩一歩積み上げること。その間は収入はわずかかも知れません。大きな売上を作れる出店先や自分自身のサービスに辿り着くまでは贅沢もできないでしょう。
人によって成果が出るまでの期間はそれぞれです。運もあるでしょう。
辿り着くまでは寝る時間も遊ぶ時間も削り、それでいていい思いもできません。いつか自分の可能性を信じらず諦めた時点で事業を辞めてしまう可能性があります。最悪の結果とはこのことで、あくまで自分で諦めてしまった時だけです。
そうならない方法は、短い期間と長い期間の目標を自分で立てることです。目標があるのと漠然に進むのでは全然違います。
