人を雇うべきか迷っている時に指標にするのはただ一つ「ヒマな時期でも必要」だということです。
ゼロからはじめた起業ですから事業も成長していきます。
いつか必ず雇おうかどうか考える時期がやってきます。
今回は雇用のタイミングについて要点を絞ってお伝えします。
雇用のタイミングと勘違い
適切な雇用のタイミング
どんな職種でも繁忙期と閑散期はあります。
忙しい時期は特に人手が足りなくて従業員が欲しくなります。
どの時期に合わせるかが大きなポイントです。
通常の業務でも必要であれば雇うタイミングとして適切です。
繁忙期に補充をするのが一番悪いタイミングです。
繁忙期の準備をすること
通常業務でも人が必要になり雇用するようになったら、繁忙期も今の人員で対処する準備をしましょう。
経営者自身にとっても、指標があることはとてもいいことです。
伝えなければいけない期限と仕事の質がつけめますからね。
繁忙期を見越して日々準備をしましょう。
繁忙期に雇うデメリットは大きい
忙しい時期に合わせて人を雇用してしまう大きなデメリットは二つ。
繁忙期に人を雇うことは、事業がおかしくなる原因の代表的な事例です。
経営していく上で決してやってはいけなことです。
- ヒマな時期の人件費が負担になる
- しっかりした教育ができずに現場に立たせることになる
せっかく繁忙期を乗り切り従業員に還元したくても、毎月が赤字ではない袖は振れません。
いっときの繁忙期ではなく、通常月の成績が基準ですから。
年間通しての事業の負担になる人件費の掛け方には要注意です。
お客様はその時がすべてだと認識する
お店が忙しい時期でもヒマな時でも、お客様からはその時の対応がすべてです。
見習い中だからというのはお店の勝手な都合ですね。
基本的な仕事もわからないうちに人手不足だからといって、急に補充しても頭数が足りているだけです。
悪い印象をぬぐう機会は二度とやってこないと思った方がいいでしょう。
繁忙期まわらない時の対処法
通常月は今の人員で問題ないのですが、どうしても繁忙期に回らなくなってしまうのがわかっている時。
あらかじめ信頼できる外注先を見つけておきましょう。
通常月に仕事を振って自社のやり方を理解してもらい、繁忙期に依頼する旨を伝えておくことです。
業種ごとに繁忙期は重なりますから事前に伝えておきましょう。
バイトや身内の場合
外注などがない業種の場合は、ほとんどのケースでバイトか身内に依頼することになります。
ここでも大切なのは、通常月にバイトに来てもらい基本的な仕事、自社のやり方を理解してもらうこと。
ただし身内の場合は口を挟みすぎて、従業員との関係に支障をきたすこともよくある話です。
経営者として、そうしたトラブルも頭に入れて見極めましょう。

「店舗を増やす」「事業展開を拡大する」こうした予定が控えている時だけ、先行投資で人員過多でも構いません。
人材の育成は根気強さも時間も必要ですからね。
次の事業展開にもよりますが、なるべく新しく入ってもらった従業員は残してくださいね。
そのサイクルの方が、従業員のモチベーションも高まりますし事業も好転しやすいです。
次の展開があった時は、残った従業員の出番だと伝えましょう。
間違った雇用をしてしまう理由
繁忙期も閑散期も関係なく事業が成長して雇用をするとき。
無事その段階まで来たら、従業員の生活を背負う覚悟や教育の仕方などに焦点を絞ればいいですね。
まだそこまで達していなくても「変な勢い」で雇い入れるケースもよく見かけます。
大きな間違いの引き金を引く理由をいくつか紹介します。
- 同期の起業家やライバルに対抗して雇う
- 社長になった勘違いをしたがる
- 従業員がいるとカッコいいと思ってしまう
- 儲かってるアピールをしたがる
同期やライバルは刺激に変えること
同期とはお互い刺激になってとても良い関係を築けます。
一人でない気持ちにさせてくれるので貴重な存在です。
もし何かで先を越されたと感じたら、追いつくための活力に変えることができたらベストです。
そこまで達していない自分をしっかり見つめて、焦って同じことをしようとしないこと。
先を越されたと認めて、後ろから追いかけていく姿勢の方がよっぽど経営者として頼もしいですよ。
他はどれも一緒ですね
いつの間にか消えていってしまった経営者を思い出しながら箇条書きにしてみました。
説明するまでもないパターンばかりです。
雇用に対して高級外車か何かと勘違いをしているのでしょう。
ちょっと生活が裕福になって勘違いしてしまうのは、その先の目標をしっかり立てていないからです。
こういうパターンの経営者きっと見かけたことあると思います。
小さな裸の王様になってしまうとなかなか引き返せません。
反面教師にしましょうね。

従業員を雇うタイミングのまとめです
- 人員を繁忙期に合わせるのは大きな間違いです
- 繁忙期には現在の体制で乗り切ること
- どうしても足りない場合の対処方法
- 例外:人員が多くても良い時
- 間違った雇用をしてしまう理由
はじめての雇用のタイミングでポイントはたった一つです。
繁忙期に合わせてしまわないこと。
これだけ気をつければ、あとは経営者側の準備だけです。
間違えやすいので本当に気をつけてください。
その後紹介した間違い例は雑談だと思って忘れてください 笑。