「たくさんお店を出せるようになりたい」「たくさんの従業員に囲まれる経営者になりたい」起業前に思い描いた未来はどんなものでしょう。
そこに到達するまでの第一歩は小さく一人ではじめることが一番の近道です。
小さく一人ではじめると「何が良いのか」と、小さく一人ではじめないと「どんな弊害があるのか」をお伝えします。
大切なスキルが最速で身につきます
何があっても困らない
成功している起業家のほとんどが一人で小さくはじめた人です。
ほぼほぼ100%です。成功するための大原則ともいえます。
僕自身立ち上げた「アパレル」も「飲食」も「ネット事業」も、すべてそうですし周りで大成功を収めた経営者もみんなそうです。
一人での起業を考えていなかった方はぜひ参考にしてくださいね。
すべて出来るようになる
一人でやるということは、掃除から検品から銀行から接客も調理もオーダーも…すべてですね 笑。
大丈夫です。最初から莫大な資金をかけて大型店にしない限りはできますよ。
(そもそも売り上げが一円もたっていないのに、大型店で起業する発想がどうかしていますが)
やる人は自分しかいないのでやるしかないですね。
掃除が苦手な人もやれば出来るようになります。もしかしたら好きになるかも知れません。
毎日するのですから、一ヶ月も経てばまだまだヘタクソでもすべて出来るようになります。
大変さがわかる
すべての業務を一人でやることで他にもいいことがあります。
これは事業が発展したときに、「その仕事の大変さをわかってあげられること」と「コツを伝えてあげられるようになること」ですね。
上司に「まだそれやってるの」という風に言われて嫌な思いしたことありませんか?
そんなフレーズが出なくなりますよ。
当たり前という気持ちを捨てる
サラリーマン時代は、役割分担がはっきりしていたのではないでしょうか。
経理や営業や接客や技術者。
それぞれ取り組む仕事が分担されていたのは、組織としてしっかり出来上がっていたからですよね。
そのスタイルが当たり前という気持ちを捨てましょう。
起業時に役割分担しなきゃいけないほどの規模ではありませんから、すべて一人でやりましょう。
お客様も応援してくれる
一人で必死にやっている姿ってカッコ悪くないですよ。
むしろ輝いています。
そういう必死に頑張っている人って応援したくなりますよね。
応援団になると手伝ってあげたくなりますし、何か間違っても許してあげちゃいます。
成長を一緒に喜んでくれる
少し業績が伸びて新しいテーブルを一台買い足しただけで、お客様も自分のことのように一緒に喜んでくれます。
ほんと下町の小さなお店の話のようですが、すごく大切。
今度は自分もお客様の期待に応えようと活力が湧いてきます。
成功する資格を手にする
事業ってお店側とお客様という立場もありますが、人と人とで成り立っているものです。
お客様の感情を動かす人間になれば、もう成功は目の前です。
その先のやり方を間違えないことです。
人も雇うようになるでしょうし、商談などで現場を離れることも増えていきます。
その先にはまだまだ経験していくことはたくさんあります。
一つのお店の業務はすぐ出来るようになります。
応援団までできたら次のステップの合図ですね。

すぐにでも潰れてしまいそうな時から応援してくれる人に、「俺のおかげであのお店は大きくなったんだ」なんて言われるとホント嬉しくなります。
心の底から「その通りです」だと思えます。
お客様が誇ってくれると感無量です。
学生時代も部活で全校応援してもらった時なんかは、応援してくれているみんなのために何とか勝ちたいと思います。
それと一緒です。ただ急に勝てるわけではありませんよね。
勝てるように日々の積み重ねがないと、どんな大舞台が来ても期待に応えられません。
小さなお店を全力で核にする
事業の拠点となる
一人でできる規模でしっかりファンを作って強いお店ができたら、その小さなお店を核にしましょう。
そこを事業の拠点にするのです。
大きなところに移るのはあまりいい結果を生みません。
次の展開の基準になる
座れなくてお客様を返してしまうことが多くなったり、提供したい商品を紹介するスペースがなくなったり、次を考えるようになっても今の小さな拠点は残しましょう。
たとえ規模は小さくても、次に展開する基準になります。
今の拠点で見込める利益が次の展開で耐えられる赤字になります。
たとえば毎月50万円の利益が出ているとしたら、最大でも毎月の赤字は50万円までしか出せません。
それ以上の危険がある規模の展開をしてしまうとすべてを失ってしまうかも知れません。
融資を受けてつなぐとかそういう問題じゃあないんです。
採算の取れない事業をしていると、お客様が喜んでくれていたはずの今まで通りのいい仕事ができなくなります。
お金のことで頭がいっぱいになるといい仕事はできません。
赤字の規模と期間を決める
新しく店舗を展開するときは、拠点で賄える「赤字の金額」と「いつまで支え続けるか」の期間も決めておきましょう。
最初はもちろんお客様も来てくれますので、最初の月は除外して採算が取れるまでの期間を設定しましょう。
もちろん短いに越したことはないのですが、はじめる前に従業員にも伝えておきましょうね。
期間を伝えていないと赤字を賄っている側の店舗で働く従業員も、変な感情が芽生えてきますから気をつけましょう。
場所についている
お客様が足を運んでくれるのは色んな理由があります。
商品だったり雰囲気だったり接客だったり、その理由は様々です。
決してみんな自分のファンだからだと過信はしないでください。
一緒に行ったお店だから、お互い場所もわかっていて待ち合わせしやすいということもありますからね。
そんな理由もあるのに、自分の事業の都合でお客様のニーズを無視して拠点を移すのはよくありません。
最初の一店舗目に全力を注ぎ込む
ここまで説明してきて、最初の一件目がどれほど重要か伝わったでしょうか。
「もっといい環境になったら思う存分能力を発揮できる」っていう人って、発揮したところを見たことありません 笑。
一件目ほど能力を発揮しやすい環境はありません。
最初の一件にすべてのアイデアも情熱も注ぎ込んでください。
最初の一件でほぼ決まります
最初の一件目次第で、その後の事業の可能性もほぼ決まります。
時間はかかってもいいですし、取り組みが失敗に終わることもいくら重ねても構いません。
やれること全て注ぎ込んで、最大限の結果を出しましょう。
急に結果は出ません
今日一日の小さな目標を決めて確実に一歩ずつ成長することと、何かにチャレンジする勇気をいつも持つことです。
勉強も欠かせません。本からでも人に会ってヒントをもらうにしても「もっと知りたい」と貪欲でいましょう。
わかってるフリの経営者はカッコ悪いので、いつまでも「教えて」という姿勢を持っていましょうね。
最高の環境なんです
何も自分に鎧をまとっていない時こそ、身軽でなんでもできる環境なんですよ。
少しずつ経営者として認知され出したり、従業員ができると気軽に思い通りできなくなってきます。
いつか体験しますから、最初の苦しい時ほど楽しんで何のしがらみもないので思う存分活躍してください。

起業は小さく一人ではじめることのまとめです
- スタートは一人ですべてやること
- 大変さも伝え方も覚えられる
- お客様が応援団になる
- 最初の一件に全力を注ぐこむ
- 次の展開の基準になる
- 実は最初の環境こそが最高の環境です
最初の一件目、最大限の結果が出るまで諦めないでやれること全てをぶつけてください。
すべての事業の基盤はここだったんだと必ず後で気がつきますよ。