いよいよ人を雇い入れるようになったら、どういう視点で面接を行えばいいのでしょう。
限られた時間の中で応募者の全てを見極めるのは不可能です。
応募者も短い時間でしたら、普段の自分よりもキチンとできますからなおさらですね 笑。
何を重視してどんな質問をしたらいいかを3つご紹介します。
面接での質問のポイントは三つ
順調に育ってくれると目を離して仕事を任せることになります。
そんな時に一番必要なのは「信頼できる人」かどうかです。
従業員は成長までのスピードよりも、信頼できる人を雇った方が組織にとっては間違いなくいい影響を与えてくれます。
面接での効果的な質問3つ紹介します
- 前職を辞めた理由を聞く
- 長所と短所を挙げてもらう
- どうしてか確認する
前職を辞めた理由からわかること
前職を辞めた理由は問いません。責任の所在が応募者自身なのか前職の環境なのかを確認してください。
たとえば賃金が低い理由であっても「自分の都合なのですが〜」といった捉え方をできる人かどうかです。
自分自身の責任と答える場合は、ここは飛ばして読んでください 笑。
そこで成長が止まってしまう
他人のせいにするとまた同じことを繰り返してしまいます。
普段はしっかり働いてくれるのに、トラブルがあった時に自己防衛に走るクセがある人はそこで成長が止まってしまいます。
また同じ壁が来たら、そこでストップをかけてしまいます。
自分のミスと申告できない人はもう一つ大きな弊害があります。
事業でのトラブルは、何よりも早く報告が欲しいことなのですが報告が遅くなってしまう危険性もあるということです。
一つの職場に定着しづらい
気付きづらいことなのですが、ほんの小さなことであっても従業員にとっては大問題なことってあります。
とんでもないミスをしてしまったと感じると、居場所がなくなってしまいますから一つの職場に定着しづらいです。
ミスは誰だってあります。大切なのは自分の責任だと受け止めて反省しまた次に向かうことです。
繰り返さないようにフォローしてあげることは経営者の仕事ですね。
悪評の原因にもなります
面接時に前職の環境が責任だと答える人は、もちろん周りにもそうした理由を伝えています。
そういうクセのある人は、自社を退職したあとも悪評を広める宣伝マンになってしまいます 笑。
職場の人間関係にも影響します
他人のせいにする人は、大切な職場の人間関係においてもトラブルのもとにもなる傾向があります。
この一つの質問で決めつけるのは良くありませんが、一番効果的な質問です。
長所と短所を挙げてもらう
人はなぜか自分の短所の方が答えやすいものです 笑。
自分の長所について即答できる人はまれですね。
楽しそうに自分の長所を語れる人は、チャレンジ精神旺盛な人です。
これからの事業にとっては大きな戦力になる可能性があります。
長所の返答は早い方がいい
長所と短所の中身はここでもあまり大切ではありません。
長所について胸を張って楽しそうに語れる人ってこちらもワクワクして来ます。
そういう人間としての魅力がある人が、将来大きな戦力になることが多いです。
(ただの自意識過剰な人もたまにいますので気をつけて下さい 笑)
笑顔で話せること
短所も長所も答えづらい質問ですが笑顔で話せる人はいい生き方をしています。
どんな状況であっても前向きな人が多いです。
「どうして?」かを確認する
下記にその他の一般的な質問例を挙げていますが、どんな質問でもどうしてか聞くようにしましょう。
抽象的で優等生な答えは意外と簡単なものです。
具体的に突っ込んでみると考え方や真剣さが分かります。
答えが返って来たら終わらせることのないように気をつけましょう。
例:自社で何がしたいか
例えば接客を身につけたいという答えだとしたら、接客を身につけたその先に何をイメージしているかです。
接客を身につけて「人気者になりたい」でもいいと思います。
何か目的がないことには、本気で身につけようと努力できないので聞いて確認してくださいね。
参考事例は下記にあります
下記の質問例にその質問の意味も説明してあります。
必ず返答に対して一歩踏み込んでみること忘れないでください。
初めての雇用で初めての面接だと何から聞いていいのか分かりませんが、大切なのは「何を知りたいか」です。
世間一般的な模範的な面接は必要ありません。
立派な面接官になろうという意識はこれっぽっちも必要ないので、聞きたいことをお互いしっかり確認しあってください。
【参考】面接での質問例と確認事項
一般的な面接での質問例をご紹介します。
ここでは応募者の仕事のスキルをチェックすることが一番の目的です。
実際に雇用したときに「あれっ?」とならないためには、具体的な返答があるかどうかがポイントです。
質問は一歩踏み込みましょう
- 自己紹介をしてもらう(プレゼン能力)
- 前職の仕事内容を聞く(スキルチェック)
- 自社で何がしたいか(志望の動機)
- 自社の業務を確認してもらう
自己紹介(プロフィール)
自己紹介でわかることは「プレゼンの能力」ですね。
おそらく学歴から話す人が多いでしょうが、さらに特技や経験談なども付け加えて話せる人はとてもプレゼン能力が高いです。
一通りのプロフィールで終わったら「当時の友人とは今も繋がっているの?」「部活で何が身についたの?」などその先を聞くようにしましょう。
前職の仕事内容を聞く
どの程度スキルがあるのか知りたい時によく使われる質問です。
この質問をする時はスキルのチェックですから、どこまでできるかを深掘りして聞くべきでしょう。
具体的に聞くことで、何に気をつけて(心掛けて)仕事にあたっているかも分かります。
経験談ですから数字を聞くことも大切です。
自社で何がしたいか
自分を高めるとか抽象的な答えはほとんど参考になりません。
業務内容で具体的に取り組みたいこと、どの業務で力を発揮したいかまで聞き出しましょう。
本当にここで働きたくて志望したかも、仕事のイメージが具体的かどうかでわかると思います。
自社の業務の確認をしてもらう
最後に紹介するのは質問ではなく、面接の席で話しておくべき確認事項です。
実際にあたってもらう業務について、なるべく詳しくこちらから伝えて質問してもらいましょう。
向き不向きは実際に取り組んでもらわないと分かりませんが「気が向かないのにやらされている」ということがないように。
どんな細かいことでも確認し合うことをオススメします。
面接する方もされる方も人間ですから好かれたいと思いますが、面接はいい人では務まりません。
応募してくれた人にとっての願いとは、入った事業が順調に成長して待遇がよくなることなんです。
面接する側からしたら貴重な戦力となって一緒に事業を盛り立ててくれることです。
面接というお見合いのこの席で、お互いの仕事に対する思いとダメなところも含めて、少しでもわかり合うことが目的です。
面接のポイントのまとめです
- 前職を辞めた理由を聞く
- 長所と短所を聞く
- どうしてかはたくさん聞く
- 一般的な質問例とその意味
事業発展に欠かせない人材育成。その始まりは面接です。
何かの影響を受けてかしこまる必要はありません。
いい人材を探すのではなく信頼できるパートナーを探しましょう。
「いい人材は10人に一人」とよく言いますがそんなことはないんですよ。
誰にだって長所も短所もあります。長所を伸ばす環境を作り上げるのは経営者の仕事ですから。