人を雇うということを最初は間違って軽く考えがちです。
一緒に大きな目標達成するイメージがあれば問題ないです。
僕も新たに人を雇うときは、一緒にどんな目標に向かうか必ず決めるようにしています。
まだ知名度も無い小さな企業に入ってくれる従業員に感謝して、人を雇うということに対して真剣に向き合いましょう。
ただ単純に手が足りないという理由なら、雇用ではない別の方法を選んだ方がいいかも知れません。
目標を共有することで得られること
同じ目標に向かっている
なるべく具体的に「いつまでに、どのくらい資金をかけて、どういう成果を出す」という目標を掲げて従業員に伝えましょう。
なるべく目標は届くかどうかギリギリくらいがいいです。
夢ではなく目標を
期間ごとに今月は何を達成すればいいのか、今週はどこまで…と着実に目標に近づいていることが誰の目にもわかるようにします。
決して実現不可能な夢を掲げてはいけません。
簡単にいえば、「そうなったらいいな〜」が夢で「必ずこうなる!」っていうのが目標です。
向かうものがあるか無いかで結果は全然違ってきますよ。
選ぶ時も真剣になれる
一緒に目標に向かって頑張ってくれる従業員を探すのですから、採用も真剣な目線で人選できるはずです。
最初の面接って、こちらも初体験ですからどうしても浮ついた感じになってしまいがちです。
大切なパートナーを選ぶ意識が高まれば、全然違ってきます。
仕事上でトラブルにならない
いつも一緒にいるのでぶつかることもありますが、同じ目標を持っていればお互い歩み寄れますよ。
志望校受験に向けた勉強と、ただ出席しているだけの勉強と同じくらい違いがあります 笑。
もちろん質問してくる内容も全然違ってきます。
僕の場合はこの会社で実現できそうな従業員の目標を聞くようにしていますが、経営者の目標で全然いいと思います。
鍛えるところがわかる
自分に足りないスキルよりも、目標に向けて鍛えなければいけないスキルが分かります。
これは会社にとっても同じことです。
目標達成のために取り組むべきことが明確になります。
野球なら野球、サッカーならサッカーで鍛える筋肉が違いますし、フォワードとキーパーでも違ってくるわけです。
いつもチーム全員でグラウンドをランニングすることも大切ですが、決して効率的ではないということです。
その時間、その仕事は今必要かどうか判断できるようになります。
今回入ってくれた(執筆時2021年)従業員自身の目標はラーメン屋さんを出すことです。
ただ出すことは今すぐにでもできますから、目標は三年後ニューヨークにラーメン屋さんを出すことにしました。
長く商売してますから、たまたまニューヨークの日本食街のデベロッパーも知っているので必死にやればできます。
(やってみたい人がいれば紹介します)
出店にかかる費用はもちろん今の事業で貯める予定です。
準備には資金以外に何が必要かを考えて、三年という時間に落とし込んで失敗しながらひたすら進めていくだけですね。
はじめての雇用は軽く考えてしまいがち
新しいパソコンを買うような感覚で人を雇ってはいけません。
やるべき仕事や立場が違うだけです。
従業員に求めることがあるように、従業員も会社に求めるものがあるのは当たり前です。
雇用する側で受け止めておくべきことを2つ紹介します。
貴重な時間を預かっている
アルバイトなら時給や日給で雇うので、人を雇うことは時間を買っているという感覚に陥りやすいです。
貴重な時間を預かっていると考えたほうがいいですよ。
決して綺麗ごとを言っているのではありません。
そう考えることで、従業員には仕事に対して責任感を持ってもらおうとなります。
何か一つでも得て欲しい
退職時に一つでもスキルが身についたり、人として素敵に成長していて欲しいです。
機械は時間の経過とともに劣化していきますが、人は磨かれていかないといけません。
冒頭に触れた、パソコンとは真逆の扱いになるということです。
人は道具ではない
感情もあるしミスもしますから道具ではありませんね 笑。
都合よく雇ってはいけないということです。
必要な日に必要な時間だけ欲しいなら、無理に雇用せずアルバイトを選択しましょう。
業種によっては外注を利用することもオススメです。
よくある話ですが、若い頃と歳を重ねてからでは一年という時間の感覚は全然違いますよね。
若い頃ははじめての体験も多く、吸収することができるからなのでしょう。
そんな貴重な時間を自社で使ってくれているのですから適当に扱ってはいけません。
仮に事業が順調でも、自分が楽するために貴重な時間を預かってはいけませんし、真剣に雇うという面では友人もオススメしません。
最優先は給料と休みです
従業員と目標に向かう前に忘れちゃいけないのが、働きに来てくれている理由は「給料」と「休み」です。
これを忘れてしまうと無理に残業させてしまったり、従業員の生活を考えることを怠ってしまいます。
この二つが大前提で、共通の目標を持つことはその一歩先の話です。
目標に近づいたら
事業の成果がでたら、給料か休みで還元しましょう。
頑張ってくれている大前提を理解していれば還元方法はこの二つが最優先です。
社員旅行も打ち上げの宴会も果たして従業員のための還元方法なのか、いつもはてなマークが出てきます。
大きな目標と間違って捉えやすいことのまとめです
- 同じ目標を持つことの大切さ
- 目標はギリギリに設定すること
- 採用時に真剣に選ぶようになる
- トラブルも前向きに解決できる
- 鍛える箇所がわかり効率的になる
- 時間を預かっていることと給料・休日を最優先に考える
社会的に信用もない名もなき企業に入社してくれる従業員。
まずは感謝の気持ちを持ち、給料・休日をたくさん取ってもらえるように目標を掲げましょう。
事業が成長しないと還元できませんから、必死に考えて一緒に取り組みましょう。
思い付かなければ一年で貯めるお金でも何でもいいですよ。
何もなく日々仕事に追われることのないようにしましょうね。