緊急事態宣言・まん延防止措置に協力した店舗へ支給される、協力金の支給が大幅に遅れています。
資金繰りでアテにしていた方は、月末胃が痛くなりますよね。
地域によっては宣言延長で、今後も厳しい経営が予想されます。
そんなことになる前に、政府で取り組んでいる政策金融公庫のコロナ貸付とセーフティネット保証を、早めに利用して資金繰りを円滑にしましょう。
民間の取引は一度信用を失うと目に見えない弊害があります。
支給遅れの事情などは関係なく、支払いが滞ってしまうと取引停止や条件の見直しなど相手企業ももちろん警戒しますからね。
通常よりも簡略化された制度融資ですが、優遇措置の期限が迫っていますので今一度確認してみて下さい。
最近の記事のおさらいになりますが、さっと目だけでも通して下さいね。
優遇されている内容は多数
とにかく破格の好条件です
今まで体験したことのない緊急事態の世の中なので、経営者としても体験したことのない破格の好条件の融資ばかりです。
いくつか優遇措置を挙げてみますが、25年くらい経営してきてこんな条件ははじめてです 笑。
- 無担保・無保証
- 返済は据置期間があり、返済開始は数年後から
- 実質無金利の制度多数
- 従来と比べ申し込みが簡略化されています
政策金融公庫コロナ貸付
今まで申し込みから事業計画を持って二度面接をする流れでしたが、コロナ貸付に関してはほぼ一度で終わるケースが多いです。
申し込みもこんな時期ですから、web上で済ませて面接の連絡が来るという流れになっています。
面接では事業計画の内容を担当者に説明しますが、申し込みから融資までは実にスムーズです。
ただし、地域によっては混み合っていますので面接の日取りがいつになるかわかりませんので、早めに申し込みを済ませましょう。

セーフティネット保証(4号)
こちらは、既存の取引がある金融機関があれば融資窓口に行って相談するとスムーズに融資まで進みます。
「市町村の商工担当課等で認定を受け」となっていますが、一般の金融機関に直接申込して大丈夫です。
金融機関からすると、保証協会が100%保証しているのでこれほど貸し出しやすい案件はないわけです。
積極的に取り組んでくれますからぜひご利用ください。
ただし期限が9月1日に迫っていますのでお早めに。
事業の内容を見つめ直しましょう
闇雲に借りやすいからどんどん借金をしましょうという事ではありません。
事業として苦境に立っている場合は、事業改善での存続か撤退かをしっかり検討しましょうね。
ただし実質無金利で据置期間までありますから、実際に使わなかったとしても返してしまえば何も損はないので、何らかの事業計画があれば活用しましょう。
協力金の支給が遅れていることで事業は順調なのに信用を失ったり、中には廃業してしまう人もいるので、あくまでもそうした方向けに書いています。

有効活用するべき制度まとめ
5月半ばから様々な制度の紹介ばかりしていますが、7月には前向きな記事をたくさん書けたらいいな〜と考えています。
独断と偏見で当サイトで強くお勧めする制度は下記になります。
はじめて補助金や助成金、融資の申し込みをする方はどうも面倒に感じて拒否反応が起こるかもしれません 笑。
今回は簡略化されていて利用しやすいので、資金繰りで頭を悩ませる前に取り掛かってしまいましょうね。

人材確保について補足
休業時に従業員の給料を保証している方に助成される「雇用調整助成金」は、現在雇用保険に加入していなくても遡って受けられます。
未加入で諦めてしまっている方が多いので、補足しておきます。
事業を継続させるにも発展させるにも人材はとても大切。
制度を知らないばかりに失ってしまうことは、経営者として大きな過ちですから動いて下さいね。

資金繰りを円滑にのまとめです
- 優遇されている内容は多数
- 政策金融公庫コロナ貸付
- セーフティネット保証(4号)
- 有効活用するべき制度まとめ
- 人材確保について補足
5月から全国的な緊急事態宣言等の拡大により、融資制度や助成金・補助金などの記事ばかりになってしまいました。
そろそろ起業家向けの前向きな記事が書きたいです 笑。
7月からそうなるといいな〜と思っています。
また新たな政策などあればもちろんいち早くお伝えしますが、なるべくないことを願っています。
転ばぬ先の何とやらと言いますし、備えあれば憂いなしとも言います。
資金繰りで経営者としての判断が鈍ることが事業にとっては大きな痛手ですから、健全な精神状態でいましょうね 笑。