✔雑貨・小物、アクセサリーなどの専門店で成功することは、アパレル業界の中でも最難関の部類で間違いありません。
冒頭から厳しい文章で申し訳ありませんが事実です。
それでもこのジャンルで展開したいという方へ私からオススメするのは2パターンだけです。
「とことん選んだジャンルに特化する」か、「プラスワンで展開する」方法の2種類です。こちらの2パターンを今回は詳しくお伝えしていきます。
※シルバーアクセサリーや革製品のような製造販売は、小売とは経営方法も販売方法も違いますので別の機会で取り上げます。
何かに特化したショップかレアブランドのセレクト雑貨・小物店
✔小物・雑貨といっても日用品から身につけるちょっとしたオシャレまでさまざまなアイテムがありますが、まず日用品に特化したメーカーは後回しにしましょう。
日頃の消耗品でしたら安くていいものは世の中に氾濫していますので、とっかかりのアイテムとしては向いていません。言い換えれば頻繁に買い換えることがないものともいえます。財布だったりネックレスだったり携帯ケースだったり…いろいろありますよね。
そうした中から、例えばビンテージ感のある商材があったら他のアイテムもその路線で統一していくのがお客様も迷わずにいい商品構成になっていきます。
このジャンルの商品単価は決して高くない割に、利益の幅も平均的に4割ほどです。普通の服の仕入れと大差ありません。もちろん全て売り切っての4割ですから、在庫として寝てしまう商品や在庫処分でセールなどかける商品を考えると実際は利益は3割を切ります。
✔利幅の高い商材を組み合わせてうまく仕入れを起こさなければいけません。メーカー残り在庫僅かな商材を見つけて全て買い取る条件をつけたり、売れ筋でないカラーもアソート(混在)OKの条件をつける代わりにと、交渉すれば利幅取れる手段は結構あります。
仕入れ先を開拓するのはネットで検索するとたくさん出てきますが、一度現地で商材を見て・触れてみた方がもちろんいいです。バイヤー(仕入れ担当)の方とも親しくなってお互い意見交換できる仲になれば、いち早く情報も入りショップのためにもなります。成功しているモデル店舗のやり方なども聞いてみてください。
まとめてたくさんの商材を見たいのなら、やはりギフトショーでしょうね。東京のビッグサイトで開催されていますが、東京以外の各地でも規模は違えど開催されています。個別で前述のような仲までは難しいかもしれませんが、最初にたくさんの商品を見るという点ではやはり一度足を運ぶべきでしょうね。
アクセサリー類はプラスワン商品として取り扱う
もう一つの形態として最初は決して小物・雑貨屋さんとはいえないかもしれませんが、メイン商材のサブ的なアイテムとして取り扱うのが一番現実的です。
✔これは販売のテクニックなのですが、雑貨にとってはプラスワン販売というのがとても有効的です。
✔アパレルという括りに中で一番ネット販売するのに苦労するジャンルです。
商品アイテム数も、在庫管理も服と比べると何倍の労力がかかることか。しかもカラーもサイズも豊富。商品の入れ替わりも毎週のようにやってきます。単価的にネット販売専属のスタッフなど雇うなどはご法度です。
昔からアパレルは「子供服と靴には手を出しちゃいけない」と言われていました。サイズ・カラーのバリエーションが多く、必ず売れ残りが出ますので専門店経営はとても難しいからです。これと同じことが当てはまるジャンルです。やはり、最初は特別強力なキラーブランドなどを抱えているなどの特殊事情がない限り、プラスワンからのスタートが一番オススメです。