キッチンカー起業家や飲食店支援でたくさんの補助金・助成金が打ち出されました。
今回ご紹介するのは、その中でも特に「キッチンカー開業」と「キッチンカー導入」に適した補助金・助成金です。比較的申請が簡単でキッチンカーでの申請も多く受け付けているので、問い合わせをしてもスムーズに進む支援金です。
給付の対象者ですから忘れずに申請して下さいね。
知らなかったばかりに受給を逃してしまうには、半年や一年分の利益を捨ててしまうようなものです。面倒に感じても一つ一つ揃えていけば完了するので必ず申請しましょう。
それぞれの立場からベストな支援金の紹介
「起業を目指す人向け」と、「すでに飲食店を営んでいてキッチンカーを導入する方」に分けて説明します。
それぞれの場合で受給実績が多く事業規模に適している支援金のご紹介です。
また、キッチンカーの規模には向いていませんが、よく紹介されている支援金も併せて簡単に紹介します。
キッチンカーで起業する方の支援金
これから商売を立ち上げる人には「ものづくり補助金」一択でオススメします!
その他の支援金制度も簡単に紹介しますので、参考程度に目を通してみて下さい。まずは「ものづくり補助金」の中身をざっと理解して、もう申請準備を始めちゃって下さい!
起業(申請)するしないは後で考えましょう 笑。
何か準備を始めて形になってくと、今までためらっていた気持ちもどこかへ飛んで行きますよ。
ものづくり補助金の概略
通称「ものづくり補助金」はいろんな支援のパターンがありますが、キッチンカー起業に限ってまとめると、以下の通りです。
補助金名 | ものづくり・商業・サービス革新補助金 | |
補助金額 | 100万円〜1,000万円 機械装置費や原材料費など必要資金の1/2 |
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対象者 | 国内に補助事業の実施場所を有する中小企業者 |
その他の枠は無視でOKです
こういった資料をしっかり見ると、事細かく分かれていて途中で訳がわからなって、読む気にならないということもよくあります。
ものづくり補助金だけでも、雇用の拡大や賃金の上昇、デジタル化を導入するなど色んな取り組みのパターンに補助金が出るわけです。
なので、ここでは「キッチンカーで開業する人」に絞ってお伝えします。対象者となる事業や要件は色々ありますが無視して結構です。
(気になる方は公式ホームページよりご確認ださいね)
対象事業と募集期間
キッチンカー販売で該当する事業は、「ものづくり技術」と「革新的サービス」になります。
大切なことですがこの補助金は返済義務がありません。初期費用の負担をいきなり軽減できるので、事業のスタートにしっかり活かして下さい。
募集期間は年間何度かに分けて募集していますが、基本的に一年通して募集があります。ただし、世の中の経済状況次第で「ものづくり補助金」自体がいつか無くなる制度です。おそらく形を変えて新たな支援策が出るでしょうが、将来的にキッチンカーが該当になるかはわかりません。

その他の代表的な補助金
「キッチンカー」「補助金」のキーワードで検索すると多くのサイトで下記の2つも紹介されています。
- 創業支援等事業者補助金
- 地域雇用開発助成金
現在の内容は、金融機関の保証が可能・日本政策金融公庫で創業資金を借りる際の要件緩和や金利引き下げ・法人設立費用などの一部支援といった内容になっています。
借入金の予定があったり法人として設立する方は公式サイトでご確認ください。
「地域雇用開発助成金」は雇用が発生した際に支給対象となる助成金です。
キッチンカーでの起業で、いきなり雇用するのは僕的には早すぎると思いその他の括りにしました。
こちらもご興味のある方は公式サイトからご確認ください。
既存店がありキッチンカー導入事業者向け
すでに事業を営んでいて、キッチンカーを導入する事業者向けの補助金なら「小規模事業者持続化補助金」が断然オススメです!
補助金額が莫大でないのもあり比較的申請は簡単です。
既存店があり商品開発のノウハウもあるので始めやすいと思いますが、なぜか飲食店でキッチンカーも併せて運営する事業者の割合は少ないです。
コロナ禍では、実店舗と移動販売はそれぞれを補うようなスタイルで運営できました。
収束に向かうにしても、まだまだ世の中は不安定な状況でキッチンカー業界も未成熟期です。補助金のバックアップを受けての導入を検討してみてはいかがですか。
小規模事業者持続化補助金の概略
「小規模事業者持続化補助金」は、商工会議所と二人三脚で進めていきます。
小回りの効く補助金で、キッチンカーに当てはめると以下の概要になります。
補助金名 | 小規模事業者持続化補助金 | |
補助金額 | 補助率2/3 補助上限金額200万円 |
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対象者 | 宿泊業・娯楽業除く商業・サービス業
常時雇用従業員5名以下 |
年に何回かに分けて募集があります。その都度、細かい点の変更もありますので小規模事業者持続化補助金公式ページにてご確認ください。
対象費用の幅広さが特徴です
補助金の対象となる経費は、キッチンカーの購入はもちろん販売促進にかかる費用(広告チラシ、メニューボードやのぼり設置購入費用など)、新商品の開発費(メニューの試作にかかった費用)やwebサイト作成費用や旅費など、色んな経費が対象になります。
キッチンカー営業の冷蔵庫などの備品から装飾、告知の広告費・試作材料費まで幅広く対象になりますので、オープンに向けたほとんどの経費が対象といっていいでしょう。
採択に関しても、キッチンカー導入の事業者で申請が通らなかった人は、今のところ聞いたことがありません。
商工会議所が申請の近道です
小規模事業者持続化補助金のガイドブックのリンクを下記に貼っておきますが、(以前より見やすくなっているものの)こうした資料に目を通すのが苦痛だったりしますよね。
どうか拒否反応を起こさないで最寄りの商工会議所にアポを取って相談に行って下さい。
実際にガイドブックの内容をわかりやすく説明していただけます。提出書類や申請書の書き方などを質問して進めていきましょう。
小規模事業者持続化補助金ガイドブック(2022年12月23日版)
事業再構築補助金について
キッチンカーで利用する補助金といえば「事業再構築補助金」が出てくることも多いですが、こちらをイチオシしない理由は
- 作成資料が大量で手続きが複雑
- もっと大きな案件に適した補助金
の二つの理由なのですが、とにかく大量の資料と手続きが大変です。
最大で8,000万円の補助なので、審査や提出資料が莫大になることは仕方ないのですね。それだけの事業規模が対象なので、キッチンカーなら手続きも書類も軽い小規模事業者持続化補助金がオススメです。
詳細はこちら:事業再構築補助金公式サイト

補助金や助成金の情報ってなかなか日常的に入ってこないものです。政府の広報も目立たないケースが多いですし、広報してても日常生活で目に入るところになかったりします。気づいた時には申請期間終了していたってこともあります。コロナ禍になって以前より利用できる補助金や助成金は増えていますので、定期的に下記の省庁を除く癖をつけるのが一番いいと思います。
