コロナ禍の現在(執筆時2021年)ネット起業家が多く生まれていますね。
資金的なリスクも少なくて済みますし、事務所を構える必要もありません。
参入障壁はとても低いです。おまけに副業OKの時代の後押しもあります。
無料で利用できる便利なツールもネット上には揃っています。
そんな絶好の環境ですから、本気で起業を目指しているのなら「どっしりした軸足」を持つべき。
そして、ネット事業は軸足を持って掛け算することが大切です。
無数のライバルと同じことは副業で
ネット事業のハードルの低さを知る
- 開業資金がほとんど掛からない
- 事務所などの固定費が掛からない
- 免許や資格の必要ないサービスが溢れている
- 在庫を持つ仕事を選ぶ必要がない
- ツールもネタもネット上に転がっている
- 人を雇う必要がない
つまりは誰でも参入できる
ネット事業やフリーランスのハードルの低さを書き出してみただけで、スラスラとたくさん出てきます。
参入のハードルが低いということは、毎日ライバルが多数出現しているということでもあります。
思い描いているサービスが、どこかのサイトや動画で見かけたサービスで、そのままの受け売りなら副業やお小遣い稼ぎだと割り切りましょう。
同じような気持ちでもう始めている人が、すでにたくさんいます。
先行者利益は違うところにあります
副業ではなく起業に踏み切るなら、自分のスキルとサービスの質をしっかり見極めてください。
どんなことでも夢中に取り組んで自分に身ついたスキルがないうちや、一時の流行りのサービスならお小遣い稼ぎと捉えましょうね。
事業が一番伸びるのは、先行者利益があるサービスを手がけたときです。
すでに世の中に氾濫しているサービスや情報からでは、先行者利益は見込めないことも頭に入れておきましょうね。
時間では主婦と学生の圧勝です
ネット上のサービスはどれも、もちろん時間がかかります。
収入になりやすいですが時間がかかるのは当然のことですね。
仕事しながらネットに関われる時間は、主婦や子育てママさん・学生さんにはかないません。
時間のかかるサービスを選ぶならなおさらです。
限られた時間を何に使うかです。
起業を目指すならお手軽に稼げるサービスではなくて、プログラミングでも動画編集でもスキルを学ぶ時間に充てて欲しいです。
流行りに流されずに、腐らない技術を学んで欲しいということです。
スキルを身につければ新しく生まれるサービスにも必ず活きてきますから。

足したりしないで掛け算にしましょう
ネット上のサービスはどんどん生まれて、あっという間に消えていきます。
そのサイクルは、どんな業種と比べても圧倒的に早いです。
ネット起業するなら、事業の軸足になるサービス・スキルを鍛え上げましょう。
そして長く続けるためには掛け算にしていくことが必要です。
軸足に筋肉をつける
自分の軸足にするスキルをまず決めてしまいましょう。
技術力を高めればどんなスキルを選んでもいいのですが、特に経験もなくこだわりがないのならやはりオススメなのはプログラミングです。これは腐りません。
競争が激しくなってきていますが、動画の編集も腐らない技術です。
デザインも学んで身につけられれば強い軸足になります。
「営業力」も、かなり大きなスキルだと感じています。
信頼を培った企業をたくさん持っていたり、営業がピカイチならそれも大きな武器になります。
アニメーションも面白い技術ですが、受注価格のハードルが高く資金的に余裕のある企業間取引から始めなければいけないネックです。
ライティングやブログなどは副業やお小遣い向きでしょうね。
身近な成功者のマネはどんどんしましょう
まわりにも副業で稼いでる人は探せば結構いますよね。
関係が近ければ刺激も強いですし、自分にも出来る勇気が湧きます。
成功している人で事業として続けられるサービスなら、プロセスをとことん聞いて思いっきり真似してみましょう。
貴重なビジネスのヒントも苦労も必ず見つかります。
リアルに努力を目の当たりにすると、自分も続けていく力になりますよ。
斬新なアイデアを形にするには
もし起業するサービスが全く新しい発想の場合なら。
新しいサービスの想像は凄いことですが、ビジネスとして形にするなら開発からマーケティングまで資金的にも規模的にも一人では難しいです。
一番可能性があるのはアイデアを企業に売ることですね。
もしくはクラウドファンディングや金融機関を説得し利用して、大きなチャレンジに打って出るか。
この場合は充分な経験がなければ、経営的な部分でも技術的な部分でも専門的な助言者が必要でしょう。
別のケースだと海外のサービスをいち早く日本に取り入れることが出来れば、今の大手ITベンチャーになれる可能性だってあります。
問題は本当に大手が手がけていないか、日本でウケるかということです。
そういう案件は、夢があるのでぜひ追いかけて欲しいことではあります。

ビジネスを掛け算にできれば強いです
軸足におくサービスを決めたらまずはその道の一流を目指しましょう。
早く独立したい気持ちもわかります。
充分な技術と経験を積んでいれば、自分の環境も考慮して独立してもいいかと思います。
その前にして欲しいのはアイデアを書き出しておいて欲しいこと。
これだけはしておいて損はないです。
掛け合わせるアイデアを起業前に
いざ独立して現場に飛び込むと、業界の風習や常識が知らず知らず身についてしまいます。
業界の常識を知りすぎてしまうと視野が狭くなってしまいます。
掛け合わせるアイデアを思いついても、やっても失敗するという前例も見てしまうからなおさらです。
常識にとらわれていないうち、つまり起業前にアイデアを出しましょう。
軸に据えたサービスに拘らなくても構いません。
自分が取り組んで楽しめるものだとベストですね。
後から見て笑えるアイデアでも全然いいじゃないですか。
クスッと笑うのは自分自身なのですから 笑。
常にイメージしながら
事業を掛け算にできたら最終的な目標達成も間違いなく早まります。
「強い事業」になるのですから当然ですね。
資金的にも人員的にも負担が増えますが、次の展開のためならダラダラとではなくしっかり準備できるはずです。
日常の例を挙げれば、美容室に行くのに今ではまつげパーマやマッサージ、エステなど一度に受けられますよね。
ペットショップなら、おもちゃもペットフードも服もありますしドッグランもあります。
もともとは単体でのビジネスでしたが、そうして掛け合わせて多様化していくのです。
もちろん最初に始めた事業者に、莫大な先行者利益があるわけです。
一般的な事業でもこうした掛け合わせのビジネスの方が強いですが、ネット業界は必須だと思ってください。
「あなたに依頼したらついでに違う案件もまとめて頼める」「他にはない形で提案してくれる」そうなって欲しいのです。

実際の店舗を他店舗展開するときも同じことなんです。
強い一店舗目をつくり、違うサービスを織り交ぜた二店舗目を作る。
二店舗目もしっかり根を下ろしたら、お客様にとって違うメリットや楽しみがある三店舗目…。
この繰り返しです。(三店舗出来たらその後はすごく早いです)
昔から三本の矢は折れないといいますが、いち早く二本目の矢を手がけて育て強くすることです。
二本目の矢も軸足になれば、三本目の矢をどうやってかけあわせるか経営者に腕の見せ所ですよ。
実際の店舗運営とネット事業での最大の違いは「スピード感」です。
環境を変えやすいことも影響しています。ネット事業の掛け算は必須科目です。
ネットビジネスは掛け算のまとめです
- ネットビジネスのハードルの低さを認識する
- 時間では主婦や学生さんには勝ち目がない
- 事業にするなら軸足になるサービスを持つこと
- 軸足におくのは腐らないスキルにするべき
- スピード感を持って掛け合わせて強くする
生活できる収入になったからと独立する人も多いですね。
その後の展開もしっかりあれば、いいタイミングかも知れません。
駆け出しの収入同士を足して収入だと考えるのはちょっと危険です。
起業のきっかけにはいいのですがビジネスとするには、そこからかなりの努力が必要になるでしょう。
まずは軸足をしっかり立たせて、違うサービスと掛け合わせていきましょう。