起業家・経営者に必要のない人脈
必要のない人脈を作ってしまう発想
経営者の集まりの本来の意義
青年会議所(JC)や中小企業同友会、異業種交流会などさまざまな経営者の集う会があります。どれも勉強会や講演会を開催したり、具体的にイベントを企画開催したりしています。
いろんな業種の経営者との交流から、経営のヒントを得たり携わったことのない業種の中身を知れたりと本来は収穫の多い魅力的な集まりになります。
デビュー戦で舞い上がらないように
理念は立派なのですが間違った認識で参加してしまう方もいます。異業種の経営者と名刺交換しただけで経営者の仲間入りを果たした気分になりますよね。起業仕立てでしたら尚更のことです。対外的な経営者デビューといったところでしょうか。
今まで気軽に話せなかったような経営者の先輩たちに、仲間感覚で接してもらうととても嬉しいものです。聞く話はどれも新鮮で為になるものが多いことでしょう。名刺を配った数だけ仕事をした気になりますし、そんな体験を持ち帰るとちょっと偉くなった気になってしまうものです 笑。
間違いやすい人脈の広げ方
ビギナー経営者だと弟分のように接してくれる先輩もいるはずです。食事やお酒を飲みながら会うこともあるでしょう。ここで気をつけてほしいことは「どんな時でも顔を出さなきゃいけない」という意識。感謝はしていても、そんな風に思う必要はありません。
焼き鳥屋さんで見た風景
とある居酒屋さんや焼き鳥屋さんあたりで会社の愚痴をいう上司とそれを聞く後輩。そんな風景を見たことありませんか?ドラマなんかでよくあるシーンですね。
それはサラリーマンのよくある風景ではなくて経営者同士でもよくることです。こぼす悩みの中身はサラリーマンの逆でしょうね。従業員や社会への不満だったり取引先への愚痴だったりします。
お互い堕落するパターン
そんな時間とお金に何か価値があるのでしょうか。
そんな時でも必死に事業に向かっている同業者が山ほどいるんです。その時間とお金の無駄使い中に大きな差をつけられていることに気づきましょう。傷を舐め合って気持ちいい時間かも知れませんが、これっぽっちも必要ないので思い当たったら今日から辞めましょう。
電話で済ませましょう
仕事の話や必要な件でなければ電話で済ませてしまいましょう。自分を気にかけてくれていることへの感謝もありますから断りづらいと思いますが、実はしっかりと線引きすることで株が上がるものなんですよ。
大切の話でなければ出てこないと認識されるだけで、予防線にもなりますから丁重に断ることも覚えてください。
必要な人脈を作るメリット
量より質です
まず肝心なのは付き合いの幅を広げればいいというわけではないこと。自分のため、事業のためになる人をしっかり選んでお付き合いしていくべきです。一人でも尊敬できる経営者の先輩がいるだけで心強いですし、切磋琢磨できる仲間がいればいつも前向きに気を引き締めて業務にあたれるはずです。
情報が早く共有できる
切磋琢磨する仲間とは情報交換も繁盛になるはずです。自分一人で集まる情報よりも同じような目標に向かっている仲間がいればスピードも量も増えます。
どんな事業でもスピードはとても大切なので、こうした情報を共有できる仲間はたくさんいても困らないです。
経営しているといろんな話が舞い込んでくるものですが、なかにはとてもいい案件もあります。そうした時は仲間達にも情報を供給して一緒に成長することを心がけることです。
成長スピードが加速する
事業所単体ではできないような企画が仲間と一緒なら取り組めることもメリットでしょう。成果が出た取り組みがあれば積極的に仲間達にも情報を提供しましょう。お互いがそういうスタンスでいると成長スピードも加速するはずです。
幸福感という大切なもの
日々がむしゃらに成長していく中で、経営していて良かったと思える瞬間が必ずあります。時にはこうした幸福感も必要です。素敵な人脈ができると幸福感も湧いてきます。とても大きな形のない財産を得たような気持ちになりますよ。
必要な人脈を広げるために必要なこと
必要な人脈は魅力的な経営者に寄り添ってきます
行動している人
常に走っている人ですね。そういう人っていませんか?そういう人は会う度にパワーをもらいます。経営者ですからこれは気付かないうちに身につけているんじゃないでしょうか。つまずいても考え込んでいないで走っている方が魅力的ですよ。
提案ができる人
突拍子もない提案やお願いをしてくる人もきっと会ったことありますよね。ビジネスの世界ではたとえ的外れでも提案してくる人材は魅力的です。駆け出しの経営者なら尚更許される魅力です。
質問ができる人
そんなことも知らなかったの?という質問も受けたことありますよね。これも魅力の一つです。わからないことは何でも聞きましょう。聞いてくる人は放って置けないものです。
前向きな人
前向きな人っていつもキラキラしていて魅力的です。これは経営者が忘れてはいけない魅力です。起業仕立ての頃はいつも前向きに走り出しますが気がついたらスピードも落ちて方向も見失ったりします。
気付かせてくれる人が近くにいるといいのですが、一人の時はたまに今の自分を真剣に見つめ直しましょう。
信頼できる人
事業にとってもちろん失えないのが信頼です。ですから説明するまでもありませんが、失敗した時や約束を果たせない時にはすぐに報告できることです。1分でも1秒でも早いに越したことありません。
信頼関係は今回紹介している中で一番難しいです。一つ一つの積み重ねですから時間はかかりますが真摯に付き合っていれば自ずと築けるものです。
刺激し合える人
刺激し合える仲間になるべき人を敵と思わないことです。刺激し合う仲間っていうのはほとんどの場合、業種や業績が似通ったパターンが多いです。戦友のような貴重な人を敵だと思うのは大きな損失です。人としての器の問題ですが、これはよくある話なので気をつけましょう。
心が狭いと笑顔も少なくなりがちです。いつも笑顔が浮かぶ人って魅力的ですよね。怖い顔をした人に誰が寄っていくでしょうか。それと隠し事や必要以上に考え込むクセがある人は気をつけましょうね。顔に出ますよ。
どうしたら知り合えるのか
一番話したい人に話しかけてください
上記のような異業種交流会などに出掛けた時は、一番話を聞きたい・聞いてもらいたい人に話しかけてください。私もそうしてきました。講義を聞きにいくのなら講義している人ですね。終わった後に個別に聞きに行くか、質疑応答で挙手すべきです。
どんな答えが返ってきても、仮に嫌な顔をされても全て勉強になります。自分がそういう立場になったらこういう態度は気をつけようっていう反面教師になりますよ。
あっという間に広がります
類は友を呼ぶといいますが、一人素敵な経営者の先輩と繋がるとその経営者のつながりは同じように魅力的な人たちばかりなはずです。
人脈が広がる時ってあっという間です。これは実感しないとわかりませんが、思いもしなかったような大きなビジネスが舞い込んできたりしますよ。
駆け出しの経営者が忘れてはいけないこと
どんな質問をしてもそんな提案をしても構いませんが、忘れてはいけないのがまだまだ駆け出しだということ。起業して間もないのか3年後なのかは出会う人からしたらほとんど変わりません。どちらも駆け出しです。
いつも謙虚に礼儀を忘れずに、自分の話を聞いてくれるという感謝の気持ちを持っていてください。その上で、何をしでかすかわからないくらいの発想をもっていれば充分魅力的です。
時間の使い方だけ気をつけましょう
気をつけて欲しいのが、ずっと先を走っている先輩経営者や成功を収めている方達とつながると休みや遊びで使える時間もお金も自分とは違います。そこは背伸びして付き合うところじゃないです。今の自分は仕事しますって断りましょうね。